関係者名簿
ライバル
潮乃海
潮乃海部屋親方。
かつて黒糖丸親方とは幾度となく土俵でぶつかり合った 宿命のライバル。
理論と計算で攻める潮乃海に対し、粘りで応える黒糖丸。
勝敗は拮抗していたが、現役最後の一番では土俵際で うっちゃりを受けて敗北。
その悔しさは今も胸に残っている。
現役時代は感情をほとんど表に出さず、 「機械のよう」と囁かれるほど無表情だった。
ただし相撲の話になるとスイッチが入り、語りだすと止まらない。
狸乃海の才能は認めつつも、その自由な在り方には、いまだ困惑を隠せないでいる。
狸乃海
潮乃海部屋所属。十両力士。
異例のスピード出世を果たした、実力派の若手力士。
黄金に輝く毛並みと甘いルックスで、まるでアイドルのような人気を誇る。
性格は子どものように無邪気で、少しお調子者。
ファンにも笑顔を振りまき、気まぐれに相撲甚句を口ずさむこともある。
誰にでも分け隔てなく接するその明るさは、ときに相手の心に静かな影を落とす。
──朝乃葉丸にとって、狸乃海はかつて自分が目指した “理想”だった。
だが、そのまぶしさは、やがて彼を内側から蝕む “呪い”へと変わっていく。
狸乃海に悪意はない。むしろ、朝乃葉丸に対しては、敬意すら抱いていた。
締め付けが苦手で、まわしはいつもゆるめ。
そのせいで、もろ出しになって負けてしまうこともあった。
負けたことは悔しがるけれど、もろ出し自体はまったく気にしない。
「もろ出したっていいじゃないか、ビーバーだもの。」
今ではまわしが改良され、もろ出しはぐっと減っている。